残置物とは?
残置物とは、一般的には物件内に前の住人が残していった不用品のことを指します。遺品整理における残置物とは、故人が生前に大切にしていたものや形見を除いた後に残る不用品やゴミのことです。残置物には、家具や家電製品、衣類、書籍、雑貨など生活に必要なものが含まれます。これらの残置物が放置されると、様々な問題が発生する可能性があります。
賃貸物件の場合、室内に残されたものは遺族が処分しなければなりません。残置物がある状態では退去手続きができず、家賃を支払い続けることになります。また、故人所有の家に荷物が大量に残ったままだと、売却や解体など次の活用方法を考えるのが難しくなります。
遺品整理における残置物処分のタイミング
故人が生前に愛用していた遺品を処分することは、非常につらいことです。そのため、遺品整理をためらう方も少なくありません。持ち家の場合は、気持ちを整理できたタイミングで遺品整理を開始できますが、賃貸物件の場合は、早めの対応が必要です。賃貸物件の場合は、部屋を明け渡す日までに遺品整理を完了させなければなりません。また、家賃や水道光熱費の基本料金などが発生しますので、退去日に間に合わせるためにも、作業を先延ばしにせず、早めに始めることをおすすめします。
遺品整理における残置物の処分方法
故人の家から出てきた残置物を処分する方法をご紹介します。
リサイクルショップやフリマで販売する
形見分けを終えた後、残置物をすべて捨てるのではなく、リサイクルショップやフリマアプリを利用して売ることも1つの手段です。遺族にとっては価値がないと思われるものでも、需要があるかもしれません。特にマニアが好むアイテム(コレクターズアイテムやヴィンテージ品など)は高値で取引されることもあります。
自治体のゴミ回収を利用して処分する
次に紹介するのが、自治体のゴミ回収を利用する方法です。不燃ごみや粗大ごみに関しては、回収日を確認しておかないと作業が進まない可能性があるので、ご注意ください。また、家電リサイクル法の対象となるものは回収不可となるため、専門業者などに依頼しましょう。
専門業者に片付けを依頼する
大量の残置物があり、自分だけでは処分しきれない場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。費用はかかりますが、迅速に残置物の処分作業が完了します。
残置物処分の費用相場とコスト削減方法
費用相場について
残置物処分には専門的知識が必要なため、業者に頼むのが一般的です。費用相場は、1部屋あたり3万~6万円程度となります。ただし、撤去する物の種類や量、部屋の広さによって費用は変動します。具体的な料金を知るためには、複数の業者に見積りを依頼しましょう。
残置物の処分費用を抑える方法について
残置物の処分費用を抑えるためのポイントを見ていきましょう。1つ目は、複数の業者から見積りを取ることです。2社でも費用の差を確認できますが、3社以上比較することでより安い業者を見つけられるうえ、相場も把握できます。
また、荷物の量が多いと費用が高くなるため、可能な範囲で、自分で残置物を処分しておくことをおすすめします。費用を安く抑えたい場合は、自分で処分できないものだけを業者に依頼するとよいでしょう。